応募対象の概要
豊かな自然と広い敷地など、田舎だからこその環境をフル活用し、町内の保育所、幼稚園、子育て支援センターを1カ所に集約し新設することで、それぞれの施設が抱えていた狭隘・複雑な造り・老朽化等の課題が解消され、加えて、利便性の良い場所への整備により、子どもと保護者の利用価値を各段に高めることができました。
フェーズフリーな性質の概要およびアピールポイント
単に最小限の経費での整備に特化するのではなく、今後50年以上にわたり利用者が向上した価値を感じられる仕組みづくりとして、100項目のファシリティを検討し設計しました。
建物内部はガラス張りの間仕切りでつなぐことで死角の少ない見通しの良い空間とし、子どもと先生が互いに確認しやすい安心と安全性を重視し、隣接する町民の森などの豊かな自然と調和した環境を整えることで、こども園での生活や体験を豊かなものします。
オムツやミルクなどの育児用品や容易に遊戯室の大きさを変えられるフレキシブル性など、一般的な避難所にはない性質を活かして、災害時には子どものいる家庭の避難所として本施設をそのまま活用できます。
自分の家の庭のように隣接している町民の森には散策路もあり、保育室から直ぐに出られる広い園庭、雨の日でも遊べる2.5メートル幅の軒のあるテラスなど、豊かな自然環境を感じ取れます。建物の形状はシンプルな長方形とし、内部はガラス張りが多いため、死角が少なく見通しの良い、安心・安全な造りとなっています。
水道管が2系統ある場所のため、漏水事故等発生の際には給水系統の切替が可能で、給食の自園調理による食料品やオムツなどの育児用品を完備し、容易に外せる間仕切りで遊戯室をより広くすることが可能です。加えて、車両等からの受電設備があり冬期間の停電時の暖の確保も可能で、災害時の各段階の迅速な対応が可能です。



