応募対象の概要
発泡スチロール容器の納品先から「もっと楽に持ち運びできないか?」「持ち上げるときに腰が痛くて辛い」などの現場のニーズに対して、九州大学の村木研究室と共同でフタ、持ち手、コーナー、底面の「快適デザイン」を開発しました。
フェーズフリーな性質の概要およびアピールポイント
「持ち上げにくい」「手首が痛い」「腰が痛い」など、普段使われている発泡スチロール製の輸送容器の悩みについて、九州大学と共同研究を実施し、人間工学に基づいた「快適デザイン」の開発に成功した。(特許取得済)これは、発泡スチロール容器の4つの部位(フタの形状、持ち手の形状、コーナーの形状、底の形状)について、体の負担を軽減できるオリジナル容器とすることで、特に疲れやすい前腕の筋肉への負担は約 30% 低減されることが分かっている。(九州大学の実験結果による)この「快適デザイン」は有事(災害発生時)の際には、避難所などで誰にでも使える輸送容器や、断熱容器として柔軟に活用できる可能性がある。
日常時は、温度管理が必要な魚介類や野菜などを鮮度を保ちながら遠隔地へ輸送するための容器として、氷などを一緒に詰めて活用されている。近年では、医薬品など高度な温度管理が必要な輸送容器や、海外輸出用の専用容器としても開発が進んでいる。
非常時は、停電時の一時的な冷蔵庫(保冷庫)代わりになったり、断水時の給水場への運搬容器(水桶)代わりなったり、水を入れて並べるだけで浸水時の土のう(水のう)として活用できる。更に、段ボールと異なり、水濡れや汚れなどが付着しても洗浄すれば、繰り返し使用できるため、避難所などでも多様な使い方ができる。



